小説

渡航『あやかしがたり』3巻、ガガガ文庫

ついにトカラ列島にまで行ってしまいました。抜け荷だそうです。しかし、既にあやかしがあまり関係なくなっている。あと主人公の行動原理はあまり共感が出来なくなっている。

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(4) パラオ攻略戦』角川スニーカー文庫

ここにきて一年戦争というものが如何にその後へ影響を及ぼしているかが、より鮮明に見えてきた。

成田良悟『バッカーノ!1710―Crack Flag』電撃文庫

救われないけれども、このシリーズには避けて通れない部分だったのかもしれません。時間軸すらぶつ切りで語られていくバッカーノも、かなりの巻数を数えるようになりました。

渡瀬草一郎『輪環の魔導師〈7〉疾風の革命』電撃文庫

人種問題が登場。ファンタジー世界は読者にとってはあちら側なのですが、急に現実化してくる部分があったり、しかし、それでも最終的には対岸の話という距離感があったり。

三雲岳斗『ダンタリアンの書架』5巻、角川スニーカー文庫

書物をめぐる連作短編集。上手い。

三雲岳斗『少女ノイズ』光文社文庫

amazonだとラノベレーベルはイラストレーターの名前も表示されますが、一般文庫(というか非ラノベ)だと作者名だけなのですね。ミステリですが、有川浩が解説でそんなことはどうでもよくて、キャラクター小説です、と身も蓋もないことを書いています。

茅田砂胡『デルフィニア戦記外伝―大鷲の誓い』中公文庫

リィが来る前から帰って後までを押さえた外伝。というか、デルフィニア戦記自体が作者の一連の物語の中では外伝的な位置づけをすることが可能なことを知ったときの衝撃は・・・。それにしても久しぶりだったので最初は全て忘れていましたが、キャラで思い出…

細音啓『氷結鏡界のエデン 楽園幻想』1、2巻、富士見ファンタジア文庫

黄昏シリーズの人の新作。出ていたことに気付いていませんでした。前回はスタートは学園。今回は閉鎖された世界。その中でラノベのファンタジーはやはり生かされていきますね。面白い。

野村美月『“文学少女”と恋する挿話集』3巻、ファミ通文庫

スピンオフも3巻まで来ました。まだ続くようで、もう別に番外編とかでなくてもよいのではないかとも思ったりしますが、本編で築き上げた時間軸を生かしながら、短編でその一端を堅苦しくなく届けている雰囲気があってこれはこれで良いかもしれませんね。とい…

川口士『漂う書庫のヴェルテ・テラ』富士見ファンタジア文庫

ライタークロイスが非常に面白かったので手に取りました。イラストも萌え萌えになってしまった・・・パンツ見えてます。パンツじゃないとは言わせない。しかし、前作は閉鎖された空間内でのストーリーでしたが、移動がありつつも、実はこの作品も地名や地理…

榊一郎『ザ・ジャグル―汝と共に平和のあらんことを』1巻、ハヤカワ文庫

すてプリの人がハヤカワ文庫に登場。それは良いのです。ラノベより少しハードな雰囲気になっていて楽しめました。強化ボディ的なロボットスーツ?という設定も実はアニメ的なもので従来のラノベの雰囲気を漂わせていますが、まだ1巻。話は序盤です。それにし…

川原礫『ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス』電撃文庫

読んだ本をさらしていく。が更新をいつも忘れるので、さらす前に次へ次へと読み進めていってしまう・・・。MMORPGのお話。現実ときちんとリンクさせつつ、物語を形成していくのはお見事です。それを抜きにしても面白い。

小川一水『天冥の標 2 救世群』ハヤカワ文庫

素晴らしい。これを読み始めたらとまらなくなり、結局朝まで読んでしまいました。案の定、次の日の仕事中は寝不足でした。でも後悔はしていない。しかし、1巻での別の惑星の物語(なのかどうか?)であったものが一変して現代の地球です。この重厚な物語を10…

川口士『ライタークロイス』1-5巻、富士見ファンタジア文庫

正統派ファンタジーを久しぶりに読みました。稚拙な面を補ってあまりある作品。学園物ばかりのライトノベル作品が多く排出される昨今、興味深い作品です。でも、打ち切り的な終わり方でした・・・。

森博嗣『λに歯がない』講談社文庫

いつも通りでした。ラムダと読むのですか。ラピュタに出てくるロボットとは関係ありません。

鎌池和馬『ヘヴィーオブジェクト』電撃文庫

打ち切られた少年マンガを読むようなラストでした。オブジェクトという数百メートル級の破壊兵器に少年が単身で挑み、そして知恵をしぼって勝利を続けるというお話。戦争に対して何かを訴えるというわけでもないし、うーん。

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC』1,2、角川スニーカー文庫

というわけで読む。冷静に描写を追っていくとコロニーとか設備とかに関して僕の想像力が追いつかないのかダメなのか、「?」な部分が多いわけですが、ガンダムなので大体分かります。という無駄なリテラシーを備えていることが確認されました。あと一年戦争…

三雲岳斗『アスラクライン』11-14巻、電撃文庫

一気に読んでしまいました。1巡目の世界2巡目の世界をめぐるSF作品でした。途中の中だるみも含めて、ラノベらしい展開で良かったのではないでしょうか。

時雨沢恵一『メグとセロン〈5〉ラリー・ヘップバーンの罠』電撃文庫

上記のアスラクラインの合間に読みました。久しぶりのメグセロ。夏休みをもう少し続けるかと思ったのですが、あっという間に9月になりました。セロンくん、頑張れ。

三雲岳斗『アスラクライン』7,8,9,10巻、電撃文庫

ちまちまと読み進めています。ジェンダーバランスなんてそっちのけな感じで突き進んでいくところが良いですね(色々な意味で)。ある意味での迷走を経て、SF要素満載で面白くなってきています。

川口士『星図詠のリーナ』一迅社

王女が市井におりて、地図を作製するという暴れん坊将軍的な世界観。さらには前近代的な地図の価値というものが感じられる良書です。

三雲岳斗『アスラクライン』4,5,6巻、電撃文庫

というわけで論文は微速前進な感じで進んでますヨ。読書も進んでいます。

支倉凍砂『狼と香辛料』14巻、電撃文庫

読んだあとに記録していかないと忘れてしまいます。以下、ネタバレあり。旅の仲間が解散か!でもそんなことないよね!と思っていたら、きちんとその通りに進む物語。西洋風ファンタジーと日本で捉えられるものの多くがトールキンの系譜にあるのを自らを含め…

三雲岳斗『アスラクライン〈3〉やまいはきから』電撃文庫

じわじわと面白くなってくる。異能力が溢れかえり、その中にぽつんと存在する「一般人」としての主人公。無事に読者との橋渡しとして重要な役柄をこなしてくれています。ライトノベルはこうでないと。あと、やっぱり先輩がいいですね。先輩。しかし近所の本…

三雲岳斗『アスラクライン』1、2巻、電撃文庫

ようやく読みました。低空飛行のようにお話がスタートし、ラノベ特有の行き当たりばったり・・・ご都合主義?あれ?まあ、そういう感じで物語が進んでいきます。少しずつ面白くなっているので、適宜、続きを読みます。先輩いいですね、先輩。

鏡貴也『伝説の勇者の伝説 2 宿命の二人三脚』富士見ファンタジア文庫

なぜか1巻は読んだから2巻で大丈夫、と古本屋にて考え、購入してしまいました。帰宅後、どうにも1巻は読んでないよね、ということに気付きましたが、気にせず読了。どうも読んだのは短編集か何かのようです。キャラクターに覚えはあるゆえ。ストーリーも一直…

三田誠『レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い』角川スニーカー文庫。

シリーズがこの巻から第三部に突入。物語がスムーズに動き出す兆しを見せて非常に面白い。面白くなった要因としては、穂波、猫屋敷、アディリシアといった主要メンバーが物語の主軸からは消え去ったということもあるでしょう。やはり多かった登場人物が減っ…

大崎梢『配達あかずきん―成風堂書店事件メモ』創元推理文庫

日常の謎の系譜。しかし、『本屋の森のあかり』もそうですが、本屋というのはよく行くというのに実態が分かっていないものです。そういう点でも興味深い。本をめぐって謎が発生、展開していくというのは、最初読み始めは物足りなさがあるためか、ふーんとい…

渡瀬草一郎『陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼』メディアワークス文庫

実は電撃文庫の「陰陽ノ京」シリーズは1巻しか読んでいないでした・・・。しかも読んだのは結構前ですので、この本がシリーズ中でどういう位置づけなのか把握できていません。一先ず陰陽寮でのお話であり、貴族社会を描き京の町を舞台にしています(忠実かど…

北村薫『玻璃の天』

文庫化されていたことすら気付いていなかった。しかもシリーズ2作目。1作目を読もう。「ごきげんよう、お姉さま」な世界が描かれていますが、エスな世界と北村薫お得意の「日常の謎」の系譜は親密性があるようです。でこの本の文庫書影は以下。