支倉凍砂『狼と香辛料』14巻、電撃文庫

狼と香辛料〈14〉 (電撃文庫)

読んだあとに記録していかないと忘れてしまいます。以下、ネタバレあり。

旅の仲間が解散か!でもそんなことないよね!と思っていたら、きちんとその通りに進む物語。西洋風ファンタジーと日本で捉えられるものの多くがトールキンの系譜にあるのを自らを含めてあざ笑うかのような地名も登場です。しかし、中世的世界であるがゆえに、近代的な地理認識成立以前であるがゆえにファンタジーでは地図が重要。物語にはそれほど登場しなくても、扉絵の次には地図があったりするのが読者的にはお約束となるのだが、それすら逆説的な感じで物語内では地図が重要視されていくこの作品です。