学校、家庭といった集団組織に馴染めないものたちが集まったマイナークラブハウス。高校の部活動として組織立てていくことが出来ない人数のクラブが寄り集まっている建物があり、そこには集団生活からつまみだされたものが自然に集まってくる。しかし、痛い。これは痛い。彼らは決して慣れ合いではなく、そこで生活をしているがゆえのマイナークラブハウスであって、決して傷をなめ合っているわけではない。だからこそ、作品内では個々人の内面にまで踏み込んで描かれるからこそ、彼らのマイナークラブハウスでの生活が様々な境界線上に存在しているのかが痛感できる。しかし傑作だ。