定金伸治『四方世界の王 〈2〉あるいは50を占める長子』講談社、2009年

四方世界の王〈2〉あるいは50(ハンシュ)を占める長子 (講談社BOX)

発表準備や裏方準備もしていましたけど、ラノベ読みだけは止められませんでした。

というわけで2巻。少しずつ話が動いているので加速度的に面白くなってきています。古代オリエントを舞台としているわけですが、こんな暴れん坊将軍水戸黄門のように王たちが庶民の生活空間に飛び込んでくるとは・・・。逆にいえば、古代オリエントの生活空間を丹念に(というか正確に)描写していない分、読者としてはフィクショナルな世界に飛び込んでいけるのだと思います。

あとヒロインだと思っていた存在が性別の枠を飛び越えた存在でした!んんっ!と思ったのですが、『我が家のお稲荷様。』のように大部分の描写は女性のときのものですし、当人も「じゃあ、しばらくはこれでいこう」のようなことを発言していました。結局、飛び越えているようで、固執しているのかどうか。