川原礫『ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド』電撃文庫

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

なんとこれwebに掲載されていたのですか。

いくつかの書評ブログで取り上げられていたので読んでみました。予想以上に良かった。その面白さの理由としては、オンラインゲームを題材にしていながら、リアル世界の存在を意図的にシャットアウトしてしまっていることが挙げられます。それによって仮想世界が仮想ではなく、リアルとオンラインという二重構造や2つの世界が存在するがゆえのブレなどがなく、スムーズに物語に入り込めました。しかし、愚直に仮想世界を描くだけで終わらないのが、リアルのプレイヤーの容姿を踏襲してアバターが作られている点でしょうか。結局のところはヒロインは美人だし、主人公だって美形なわけですけど、これによって「結局はオンラインだから」という距離感を消すことに成功しています。

で、現実世界に戻ったところで1巻は終わっているのですが、2巻以降はどうなるのでしょうか。ゲームはクリアしてしまっているわけですが。