冬目景『ACONY』1巻、講談社

単行本が出るとは思わなかった・・・。というわけで、アフタヌーンに冬目景がやってきた！と期待していた作品でしたのに、いつの間にやら『ハツカネズミの時間』の連載が進み、そっちの単行本がどんどん出て、気が付いたらそっちの連載が終わっていて、忘れた頃に『ACONY』の単行本が出た。というわけです。

個人的には日常の中での様々な事象を切り取っていく作品は非常に好きです。はっきり言えば、日常系ラブコメである『イエスタデイをうたって』が秀逸過ぎて、自分内評価が群を抜いているわけなのですが、そういう点ではこの作品も『羊のうた』や『ハツカネズミの時間』などの比較的シリアス系な作品とは一線を隔していると言えるでしょう。高校生が祖父の住むアパートにやってきたわけですが、そこは管理人が幽霊で、隣人がアンデッド、云々という環境。上手い具合に日常と非日常が交じり合い、シリアスとコメディもバランスよく配置されている作品です。

とはいえ、2巻はいつ出ることになるのだろうか。