2冊しか読んでいない。
- 小川一水『フリーランチの時代』ハヤカワ文庫、2008年
ワンアイデアを生かしたSFの短編集。最後の短編が『時砂の王』のスピンオフ作品だったので、満足しました。
- 川端裕人『The S.O.U.P.』角川文庫、2004年
MMORPGを素材にしながら、インターネットのセキュリティの問題などに踏み込んで書いている作品。しかし、ネット上の諸問題をここまで噛み砕きながらも、きちんと描いているのには脱帽します。「ぼくらは、「ゲド戦記」や「指輪物語」のような物語をつくりたかっただけなんだ」という言葉が見事に映える作品です。