土橋真二郎『扉の外』電撃文庫

扉の外 (電撃文庫 と 8-1)

読了記録。

ツァラトゥストラへの階段』のほうを先に読んでしまったのですが、主人公も登場人物たちも誰も状況を理解しないまま、突如として閉鎖空間で一定のルール(というかゲームか)に縛られて生活を始める、という一連のパターンはお家芸のようなものでしょうか。これはなかなか面白い。ルールから外れ、コミュニティの形成過程から全て弾き出される主人公という存在は印象的ではあります。しかし、この巻では何も説明がつかないまま終わってしまいました。2巻かい。