AIR 『A Day In The Life』

A Day In The Life

キーボードを前にして思いっ切り寝てました。AIRの曲だけが流れ続けていました。全然、振り払えていない。これは車谷がいけないのだ、と責任転嫁をしてみてもどうしようもないわけですが、非常に淡々と歌い続けるアルバムです。タイトルが一つの象徴ですが、『Usual tone of voice』などから見られ続ける、この日常性の追求は一つの完成形を見せた、というよりも安定を見せた感じがあります。前作のようにジャズに偏重するわけでもないバランスの取れた作品ではないでしょうか。ちなみに最近、タワレコ限定で発売された『The Bread Of Life』に到ってはアコースティック・ライブの模様を収めた作品集。アコギのみで静かに歌い上げる車谷がそこにいて、最後に「おやすみなさい」と言われる。