染屋カイコ『かみあり』3巻

かみあり 3 (IDコミックス REXコミックス)

相変わらず素晴らしい。八百万の神どころか、フィクション世界までをも巻き込んでいく作風はどこまでもボーダレスのように見える。実際は境界線上のマージナル的な事象をひたすら描き続けているがゆえに、境界は強く認識されうるわけだが、そこを主人公の逡巡の無さ、というか屈託のなさというかキャラクター性で押しやっている。それもまた素晴らしい。