西尾維新『新本格魔法少女りすか』1-3巻、講談社

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

その昔は西尾維新作品を読むことは全然出来ませんで、たぶん無駄な言い回しや言葉遊びの乱発具合が鼻についたからだと思います。が、いつのまにかに戯言シリーズを読んで、化物語も読んで、と重ねていくうちに気にならなくなりました。慣れって怖い。

で、『新本格魔法少女りすか』シリーズです。もう既に完結しているのかと思って手に取ったのですが、次巻で完結だそう。読む前は、リストカット好きの女の子が魔法少女の格好をしステッキを持つのだが、それはダミーでその姿を見てどん引きしている相手を上手く利用しながら事件を解決する探偵物だと思っていました。

しかし、そんなことはなく本当に魔法少女です。だから新本格ですか。

既存の地理関係を上手く利用している(長崎県・城門など)のもそうですが、現実空間に魔法というそして少女という枠組みを持ってくるのは実は面倒のようで、開き直りさえあれば突っ走っていけるものかもしれません。主人公とそしてりすかに追い求めるものがあり、そのために立ち塞がっていく魔法使いたちという存在が次から次へと読者にさらされていくのは、戯言シリーズでも披露された手法・・・というより少年マンガ的と捉えることも可能でしょう。そんなわけで面白かったのですが、3巻目ぐらいにはお腹いっぱいになっていました。

それにしても次はエピソード0のようになるらしいのですが・・・あれ?27歳のりすかが出てきている時点で、未来の存在は示されたから良いのでしょうか???