100s『世界のフラワーロード』

最近、iPodでよく聞いています。

久しぶりのアルバム。100s史上最高傑作といっても過言ではないかもしれません。今までの2枚のアルバムはバンドとしての完成度そして中村一義自身の存在感とは裏腹に、アルバムとしての完成度は比例していなかったような気がしますが、今作はそんな憂いを吹き飛ばす勢いがあります。勢いというか、中村一義自身の歩みを振り返る意味でも、ポジティブに、そしてポップに纏め上げられたこのアルバムはバンドとしての到達点であり、まだまだ行けるぜという感慨も同時に与えてくれます。

合間、合間のジングル的な楽曲も含めて、そして「魔法を信じ続けているかい?」とソロデビューアルバム『金字塔』を想起させる楽曲、そして中村一義自身の故郷でもある小岩の「フラワードーロ」を意識したアルバムタイトルといったテイストが全て原点への立ち返りと足元固めそして次なる飛躍を感じさせます。

いや、しかし、毎回アルバムを聞くたびに進化していると感じつつ、これが到達点じゃないかとも思っているのですが、いつも裏切られていきます。次もそうでしょう。