渡瀬草一郎『輪環の魔導師 5 傀儡の城』電撃文庫

輪環の魔導師〈5〉傀儡の城 (電撃文庫)

もう5巻か・・・ラノベは回転が早い。敵にとっ捕まったセロとフィノを助けに、アルカインらが突入する話。魔族側の4本柱の一角を倒したわけですが、ストーリーとしても一つの転換を迎えました。

一つにはセロ自身の問題。彼は体の中に魔道具を宿している以外は普通の少年でしたが、この巻では、様々なカラクリが見て取れます。そこから付随して彼自身の生い立ちと魔族・魔人の対立問題が読者にとっては顕在化してきました。

というわけで、ずっと戦っていますね。剣と魔法の和製ファンタジーはこういうものなのでしょうけれども。ゆっくりしろよ。とか思いますが、物語としてはアルカインが外見は単なる黒猫なので読んでいて癒されます。すごい必死に頑張っていますけど。