鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』1〜4巻、電撃文庫

とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈2〉 (電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈4〉 (電撃文庫)

というわけで積ん読状態で放置していたのをようやく読み始めました。通勤のお供です。

超能力を科学力で開発・実験している学園都市に住む主人公が、イギリス清教などの魔術師であるインデクッスらと大騒ぎするお話。って大雑把ですみません。超能力と魔術という2つが並存している世界観は非常に面白く、物語としても禁書を巡って、双方からの色々なアプローチもあり、完全に設定勝利な感じです。幻想殺しという右手に宿った力で超能力や魔術などあらゆる異能力を消し去る主人公は、一見すると無敵のようで右手以外は単なる高校生であるため、肝心なときは使えず、そういうときに根性で乗り切ろうとするやつです。というか、この根性論が正直、鼻につくのでどうにかしていただきたい。あと主人公の能力がピアズ・アンソニイの『魔法の国ザンス』にあったような気がしてなりません。

とはいうものの魔術や超能力といったファンタジーやSF、ライトノベルに溢れんばかりに存在し、読者のリテラシーもかなりハイレベルなものを作品内に導入し、成立させているのは、この作品が16巻も続き、上手くいっている証左でしょうか。たまに文章が冗長か、描写不足か、読み飛ばしますが、それでも読んでいます。

で、一応、4巻でストップ。続きは追々。