最近読んだ本その2:久住四季『トリックスターズ』シリーズ、電撃文庫

魔術師がじゃんじゃか登場して、度派手な魔法を吐き散らしていく小説かと思いきや、魔法ではなく魔学という学問形態の一つを取るものであり、体系的な理論の中で研究されるものという定義がなされたミステリだった!魔術を使えるのは全世界で6人のみ、ただし研究者は存在する、という中で、魔術が万能ではなく、「不可能命題」と定義されるものが数多く存在するという点から、多くの制約を作り、きちんとミステリに仕立て上げているのは驚きでした。もちろん、魔術が根幹にある以上、結構、がたがたな気もしますが、面白いから良い。そういった点では西澤保彦を思い出しました。ただ、ラノベに求めてはいけないような気がしますが、人物描写(特に笑顔)をしっかり書いて欲しかった。ちなみに、続編の予定もあるらしいのですが、どうなっているのでしょうか。

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しかし、大学の魔学部に入学して、半年でこれだけの事件に出くわすとは・・・。