岩代俊明「PSYREN−サイレン−」


脳内HUNTER×HUNTERフィーヴァーによって、久しぶりにジャンプ連載に目を通していますが、岩代俊明の新連載は面白い。前作『みえるひと』が不完全燃焼で終わってしまっただけに、この作品への期待は大きいものです。前作でもそうでしたが、最早、見飽きたとも言える既存の様々な漫画的設定を上手く取り込みながら、魅せてくれるそのストーリー展開はお見事。初回から厭世感というよりは思春期特有の主人公の感情を盛り込みながらも、異世界へと引きずり込むというベタなお話ですが、現実世界と別世界との境界線上などの様々なものが不明確であり、電話やテレフォンカードといったポイントは明確に理解できるも総体的には実は何も分かりません。惹きこまれるなあ。荒廃した世界で寄り集まった人々というのも、挙げるのも面倒なほど多数の作品がありますが、これはどう進んでいくのか、結構楽しみです。あと、主人公がオッサンから学生になったので、読者層的には打ち切りにあいにくい・・・といいなあ。

どうでも良いのですが、主人公のお姉さんが美人です。そして2話からは出てくることも、主体的にストーリーに絡んでくることもないでしょう。しかし、このセリフはないだろうに。

あとヒロインが刀・女子高生・メガネと3本柱のように揃っています。素晴らしい。特に刀。