三田誠 『レンタルマギカ 魔法使い、集う!』角川スニーカー文庫

レンタルマギカ 魔法使い、集う! (角川スニーカー文庫)

アニメ化直前なので、一気に読もうとしていますが、どうだろう。

行方不明になった父が実は魔法使いの人材派遣会社の社長であり、その会社を高校生にして突然にして継がなければならなくなった、というお話。画像はそれのシリーズ3冊目。社長交替により社員は激減し、弱小会社に陥り、且つ、社長は社長で魔法を一から学ぶという何ともかんとも。ファンタジーってこういうものですよね。1巻のタイトルが『レンタルマギカ 魔法使い、貸します! 』だったので、テリー・ブルックスの『魔法の王国買います』を思い出してしまいました。題名だけでなく、中味としても。

しかし、主人公の右目の眼帯を取り外したら、人格が変わり、能力も格段に跳ね上がるというのは、卑怯としか言えませんが、物語の流れを全て決めてしまったという点では見事かもしれません。水戸黄門の印籠みたいなものでしょうか。3巻は各社員に焦点を当てた作品として上手く成立しているのは、キャラクターの成立が上手くいっているラノベならではでしょう。幼馴染、ツンデレ、幼女・・・猫と揃ってます。毎回、猫が気になります。どちらにせよ、4巻以降は少し違うパターンで読みたい。