ひぐちアサ 『おおきく振りかぶって』 6巻 講談社

おおきく振りかぶって Vol.6 (6) ひぐち アサ 講談社 2006-03-23 by G-Tools

「レンレンのバカチン！」

この巻から三橋くんのイトコが登場。いきなり服脱いでます。というのは本編とそれほど関係なく、前巻から初の公式戦が続いて・・・そして次巻へと繋がっていく様相です。5巻では三橋君のハイテンションに読者としてものの見事に引きずり込まれるかたちで読んでいきましたが、この巻でもそのテンションは持続されています。ただし、5巻から6巻までの発売に数ヶ月のブランクがあったということ。そして阿部くんもモモカンも訝しがっているように、明白に三橋くんのテンションは異様であるという2点が漸次的に読者としての冷静さへと繋がっている・・・と思いたいですね。

しかし、それでも三橋くんのコントロールは乱れることなく話は続いていきます。次第にバッテリー間の話だけではなく、監督同士の読み合戦もストーリーとして挿入され、野球の試合というひとつの臨場感が存在するようになってきました。ただ一つ提言するとバッテリーの2人と田嶋くんや花井くんなどなどを除いたナインがキャラとして立ち上がってこないこと。ただ、橋口たかしの『ウィンドミル』のように立ち上げすぎると既にリアリティが消滅してしまうので、実はぎりぎりのラインなのかもしれません。あとルリちゃんの登場によってマネジが出てこなくなった・・・というのは試合中だからかな。

→感想http://www.mypress.jp/v2_writers/gyoxay330/story/?story_id=1369638
今回からリンクに飛ばなくても、こちらで全文読めるようにしてみました。ということはリンク貼る必要ないか。