斉藤和義 『ジレンマ』

ジレンマ

前作『FIRE DOG』でフラカンとコラボしたりするなど、突然ロックあふれるバンドサウンドを披露してから一転。いつものように飄々と歌いながらも、切れ味鋭い歌詞は「ジレンマ」というタイトルからも痛烈に感じることができます。って偉そうですが、腰をすえて聞いたのは、最近なのでした。『FIRE DOG』を聞いていたのが高校生の時だから、もうさ、聞かな過ぎ。しかし、それでも「進めなまけもの」の傑作という評判も知っていたし、何かしらで曲自体を耳にはしていましたが、これほどまで直球を投げられると何も言えないですね。普通のやつが歌ってもこうはならない。「幸福な朝食、退屈な夕食」の畳み掛ける体言止めもお気に入りです。最近は疲れたら、せっちゃん聞いて、元気出してます。