かみちゅ DVD2〜5巻

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毎日少しずつ見ていたら、5巻に到達しています。

これだけ見ても、面白いのか、そうではないのかが分かりません。何ともふわふわした作品だ、という印象が、最大の感想でしょうか。実は中学生が神様になってしまったので、大変だ、というある種の倉田作品的なワンアイデア一本槍のところもあります。日常性を前面に押しやることによって非日常性を塗り潰している作品なのでしょう。ある日、突然、異能力を得てしまって云々というストーリー自体は特に珍しいものではありませんが、そこから非日常へと突き進んでいくのではなく、日常性へと逆に回帰していったのが、この作品です。

しかし、だからこそなのでしょうか。この作品に今のところ確たるカタルシスも何もありません。ただただ中学生の日常が描かれていくのみ。もちろん二宮くんを恋する気持ち、等々の学園生活らしいイベントもあるのでしょうが、何せ神様ですから。神様⇔中学生という振り幅が大き過ぎて、実感が湧く様で、やっぱり湧かない。何だよ、神様って。

という違和感、というかわだかまりというか釈然としない部分を感じてしまうのは、視聴者としてはダメなのかもしれません。特に第4話「地球の危機」では中学生としての日常性と神様という非日常性という分かりやすかった二項対立を自律的に崩している気がします。つまりは総理大臣やら自衛隊やらマスコミやらといった「社会」そのものを取り出してきたことによって、実は中学生としてのゆりえの日常性と感じてきたことすら、当たり前ではありますが、フィクションであったのだ、と視聴者は思ってしまうことです。総理大臣が「本当に神様かね?」というセリフを吐いたのは、我々の代弁でもあるし、単純であった世界観を崩壊しそして再構築(?)していく一つの契機になってしまったかのような。

しかし、その4話の中では何ともデフォルメされた火星人とかUFOが登場し、結局、そんな危惧も何もかもが霧散してしまいます。それは第9話「時の河を越えて」にても、細部まで写実的に復元された戦艦大和とその他のデフォルメされた漁船との差異(もちろんゆりえの活動によるものとストーリー上では説明されていますが)を強く感じることで再浮上しますが、やはり「イイ話」に落ち着けられることで、もやもやしながらも、まあいいか、と思ってしまいます。

ここまで見たので、最後まで見るつもりではありますが、と書きながら、結構楽しく見ています。祀ちゃんが元気で良いですね。