ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女

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とまあ、そういうわけでナルニアです。小学生の頃に初めて読んで、タンスを潜り抜けたらそこには異世界は!というファンタジーの古典的な様相にノックアウトされた記憶があり、その後、中学生の時、そして学部生の時と読み返すごとにその輝きを急速に失っていった作品です。その理由の一つには反戦をある程度訴えながらも、子供たちに武器を持たせるということ、しかし、やはり矛盾するかのように子供への視線の優しさが指摘できるでしょうか。人間とはそういうものなんだよと捉えるべきか、それともルイスの・・・というよりはキリスト教的と捉えるべきか。もう一つはアスランの存在。彼が結局は絶対神唯一神となって世界を再構築していくという様が、どうにも居心地が悪い。アスランが国を土地を授けるというところとか。おいおい、そもそもなぜライオンに傅くのか説明なしでも、少年少女たちは良いのか?と思うのですが。郷に入っては、かもしれません。それでも時空の流れが違う世界を行き来するという行為への面白さは指摘できるかと思います。でも、2章は見に行かなくてもいいかな。