僕の背中に生えてきた黒く大きな翼

藤ねえ

まだまだテレビ感想を続けよう。昨晩はFate/stay nightを視聴して眠る。最近は忙しくてゲームを根気強くやり続ける気力と時間を失いつつありますが、それでもFateの話だけはよく耳に入ってきていました。恐ろしいほどに。ゲームをやっていない人間でも、セイバーがいて、凛がいて、イリヤがいて、ライダーがいて、桜がいて、藤ねえがいること(つらつらと女性を挙げてみた)を把握しているこの状況は異常であり、さらには彼らの特徴・癖までも知っているというネット世界に染まりすぎによるものと単純化できるものかどうか。結局のところ、同人やネットレベルで断片化され細切れになった情報を、受け手である僕が少しずつ拾い集め再構築しているのが現状です。様々なフィルターを通して得られるがゆえに、情報をろ過していく必要がある程度必要ですが、最大公約数的に拾い集め、さらに自分というフィルターを通しているので、実はよく分からなくなってはいます。兎にも角にもネットだけでも、あれほどまでに情報が散在しているFateに対する(特にオタクたちによる)期待値は計り知れないものがあります。だいたい、TVKよりどこかの局のほうが放送が早かったようで、キャプ画像沢山見ましたよ。

さてさて、1話目は僕が好きな(ゲームをやっていなくて好きだと言えるこの珍妙さ!)藤ねえ出まくりでしたが、主人公士郎の日常生活を描くことに徹していたことがうかがえます。不思議なのはこの日常性の中に何の脈略もなくサーバントだの魔法だのが介入しても、受け手側の僕は全く不思議に感じないこと。桜が飯を作りに来ていても不思議に感じないこと。藤ねえはタイガーと呼ばれると怒らなければならないと思っていること。そこにそれらはなければならないと思っていること。ファンタジーを受け入れるだけの素地があることと、前述の反乱する情報群という二重の構造によって、無自覚にアニメを見てしまっている自分に驚きます。ともかく、ストーリーは紡ぎ始められたばかり、次回にも期待。まだセイバーが出てきていない。