歪んだ残像を消し去りたいのは

主人公の母親は早々に殺される

「何から何までわたくしに任せてくださりませ」というセルフパロディをやってくれないだろうか、というのが今年の大河への期待の一つです。今日から「功名が辻」スタート。ここ数年の大河ドラマは家族やら血縁やらを、その取り扱っている時代性を問わずクローズアップしているという点が一つの特徴なのかもしれません。今回は戦争による家族の崩壊と主人公によるその再生という流れが見え隠れして、非常にむずかゆい気分になります。そこで描かれている家族像が一つには近代的な価値観に彩られているからによるものなのでしょう。逆説的には非常に現代にはマッチしているが故に、見ていて収まりの良さを感じることもまた事実ではあります。とりあえずいつものように寧々がツンデレでしたが、役者が浅野ゆう子だったので全く萌えません。