サムライ・マン

小夜

「再演しようじゃないか。我々のベトナム戦争を」。久しぶりにblood+を見たら、こんな言葉でスタートしていました。沖縄・ベトナム・記憶喪失。断片的な情報しか流れ込んでこないのは、僕が多忙によって見忘れているうちに話はどんどん進んでいったことによります。いつの間にかに誰かと闘っていますが、何の理由で戦闘をしているのかが分かりません。恐らくは主人公だって分かっていないのではないでしょうか。「ねえ、教えて。誰が悪いの?」。最後に投げ掛けられる弟の言葉が一つの象徴なのかもしれません。少女が刀をふるう理由を常に模索し続けているのは、飛び飛びで見ていながらも伝わってきていました。これで記憶との兼ね合いがあるとはいえ、一つのケリがついたことになるのでしょうか。実は結構、楽しみにしている作品ですが、そのくせ土曜の夕方というのは忘れやすい時間帯でもあります。とりあえず小説版読みますか。こうして人はメディアミックスに飲み込まれていくのです。