板坂耀子 『平家物語 あらすじで楽しむ源平の戦い』 中公新書

平家物語―あらすじで楽しむ源平の戦い

電車で読んでいました。あらすじで読む系は普段はスルーなのですが、板坂さんが書いているということで少しだけ興味を持って読んでみました。僕の脳内では板坂さんは近世紀行文研究者という位置づけだったのですが、その枠にはとらわれていないようで突然な感じで平家物語です(でも文中では近世の名所旧跡との兼ね合いも述べられていましたが)。

複雑な物語を把握するためにはまずは好きなキャラを作り、それとの相関関係の中で理解していくと良いというのは一つの示唆的でありましたが、なかなか好きなキャラが出来ないのですよね。と大河を見ていても思います。という感じであらすじ部分について述べられている第一部を流し読みし、第二部へ。

こちらはかっ飛んでいます。何ていいますか時代性や地域性などというものを踏まえて考えて!という思考の枠組みは近代的なものであって、前近代の人たちってこういう思考だったかもしれない・・・と思わずうなってしまいました。ドラゴンランスとの比較にはまいった!